マイナス×マイナス

メンヘラ人工知能エンジニアのブログ/ 博士(工学)

治療中の精神疾患はありますか?

 論文の締め切りが近いので労働時間をかさ上げして、遅れを取り戻そうとやっきになっていたのですが、私には無理だったようです。毎日12~15時間ぐらい働いていたらそのうち身体が重くて動けなくなりました。精神運動抑制というやつです。

 昨日は面接に行ったのですが、そのあと動けなくなりダウン。今日も身体が重くて仕方なかったです。結局、頑張らずにやったほうが効率が良い事に気づきました。

 この面接に行った会社というのがどうも私とは相性が悪そうな会社でした。面接の前のアンケート(ボールペン書き、「ウソを書いてません」という署名も書かされる)に「治療中の精神疾患はありますか?」のようなことが書いてあるのです。ここは、医療機器メーカーで、ある分野では世界シェアNo.1だったりする大企業です。社員は建物間を移動するときに、走らないといけないというルールがあるらしく、みんな走っていました。きっとコスト意識が~というような社風があるのでしょう。

 詳しく聞きませんでしたけれど、精神疾患の人を門前払いしているように感じました。真意が知りたいところです。こういうアンケートを書かされたのはアルバイトを含めて三社目です。内二つは人材派遣系でした。人材派遣系には何か法律での規制があるのかもしれません。

 あえてどうなるのかが気になったので精神疾患ありとかいておきました。「統合失調症」だと100%落ちそうなので、主治医がよく使う言葉である「うつ状態」と書きました。主治医は前の医者が病名を告知しているのを知らないのでしょう。

 転職活動をしてきて「健康」かどうかを聞いてきた会社は4社目ぐらい、そのうち精神疾患の有無について明確にふれてきたのは三社です(前述のアルバイトは含めていません)。うち一社は待遇交渉が始まっている段階でこの話題になり、内定直前で落とされました。企業には精神疾患患者を雇いたくないという意識があるのでしょう。背景には精神疾患、とくにうつ病適応障害の増加がありそうです。

  少なくとも詳しく話してくれたA社はこの問題を労働者側の問題であると捉えていて会社側の問題であるとは考えていないようでした。「社員が連絡や相談をギリギリまでしてくれずに精神的に自分を追い詰めてしまった結果、うつ病になってしまう」とのことです。

 精神疾患患者は企業にどんな影響を与えるのでしょうか?

  お金の問題でしょうか?私は詳しくないのでなんとも言えないのですが、少なくとも傷病手当は健康保険から出るわけですから休職中のお給料が問題になるわけではないでしょう。まあ、傷病手当が支払われる前の期間の3ヶ月分の欠勤期間のお給料が問題なのかもしれませんが。

 抱えている仕事の問題でしょうか?うまく引き継ぎができないために仕事が滞ったり、後任を配置するための期間などが問題になるのでしょうか。

 ほかには労災認定や訴訟リスクによる、評判への影響でしょうか。

 しかし、上記の問題は別に精神疾患ではなくても、他の病気・けがでも起こりそうな話です。

 他に私が思いつかないリスクがあるということでしょう。

 思いつくのは「人間関係のもつれ」ぐらいでしょうか?しかし、これは病気でなくても、健常者どうしの間ですら起こりうる問題だと思うのですけれど。そのリスクが有意に高いというようなデータがあるのでしょうか。

 どんなリスクがあるのか教えてほしいところです。

 さて、そんなところですが、今度教授のコネで病名をオープンにして面接に行くことになりました。6ヶ月の試用期間付きだそうです。普通、試用期間は3ヶ月の会社が多いので、私のことをリスク要因だと見ているということでしょう。