マイナス×マイナス

メンヘラ人工知能エンジニアのブログ/ 博士(工学)

姉の再発と誤診について

 私の姉は統合失調症を再発し,現在隔離室に入院しています.前のクリニックの時に再発し,現在は入院施設のある病院にいる.

 親に治療の経過を聞いたのですが,それは信じがたい処方でした.どうやら,双極性障害と誤診されたらしく,飲んでいたのは,デパケン気分安定剤),何か抗不安薬,そして頓服で2週間で10回だけのセロクエル100mg....親の説明が要領を得ないので,詳しいことは不明です.というか何のお薬飲んでいるのかぐらい把握しておいてほしい.セロクエル100mg 2週間で10回という処方ではとても統合失調症の再発抑えることはできないでしょう.次第に病識を失い,服薬拒否するようになっていったようです.私から見ればこれは医療ミスです.なぜ,長い間経過を見ていた前医の治療方針を信頼しなかったのか.そして症状が悪化すると,別の病院への入院を勧めるという対応だったようです.クリニックなので入院施設がないという理由も大きいのですが,なぜ自分が決めた誤った治療方針を説明しないのか,誠意にかける対応だと思います.

 それと,私の親はお薬に対する知識がなさすぎる.当事者家族なら,デパケンセロクエルの違いぐらい理解しておいてほしい.もっと言うなら,薬局で渡される「お薬の説明」は全くわからない.抗精神病薬の説明に「イライラを抑え気分を落ち着ける薬です」としか書いていない.適応,薬の種類ぐらいは書いておいてほしい.どうせ説明してもわからないだろうという気持ちがあるのではないだろうか?セロクエルがMARTAの抗精神病薬であることぐらい書いてもよいはずだ.インフォームドコンセントは医師だけでなく薬剤師にも責任があるだろう.ドーパミンガンマアミノ酪酸,どの神経伝達物質に作用するのか,ぐらいは説明に書いてもいいのではないか.少し,患者家族を「おろかである」と考えすぎてはいないか?

 今回の再発の非は医師の誤診にあると思います.たしかにこの医師にかかる前の姉の薬の量は多いほうでした.セロクエル600mg/日である.これでも一応維持量におさまっている.多弁と無気力感,眠気の副作用があった.眠気の副作用を減らすためにセロクエルを減らすのはある程度理解できる.しかし,2週間で100mg×10回では足りないのは明らかだ.最低の維持量でも150mg/日である.医師が診断名を誤り,双極性障害に診断を変えたとしか思えない.

 親もついていっているので患者の経過などいくらでも聞けたはずだ.なぜ,気分安定剤をメインにして,抗精神病薬を切ったのか?

 再発の責任を取らなくていいなんて,なんていい加減な医者なのか.なぜ親は薬の知識をつけて,治療方針に疑問を呈さなかったのか.言いたいことは山ほどある.

 医者は姉の多弁を観念奔逸だと思ったのだろう.それはわかる.しかし,一回5月に不調を訴えており,薬が効かないとも訴えていた.なぜ落ち着いている状態の患者のメインの薬を切ったのか.自分の誤診を疑わなかったのか.おごりがある.抗精神病薬を断薬した場合の再発率の高さを知らないのか.

 精神科に誤診はつきものだ.バイオマーカーがほぼ存在しないためである.しかし,前の担当医の対応は落第点だ.ここで医師名を暴露しようかとすら思う.はっきりしないのだが,低血糖が統合失調症に悪いという誤った知識を信じているようだ.本当に低血糖なら血液検査ですぐにわかる.ついでに言うと,巷でいわれているのとは逆に精神科病院でも血液検査ぐらいは行うものだ.

 私も一度うつだと診断されて抗精神病薬を断薬させられた.しかし,あまりに銚子が悪かったので,自分から抗精神病薬を戻すようにお願いした.

 今回の件では,インフォームドコンセントも不十分ならアドヒアランスも不十分だ.

 どうやら今は,「風邪薬」と言われて,なにか抗精神病薬を飲んでいるようである.盆明けの月曜日に治療方針の説明が今の医師からなされるようである.私も出席したいところではあるのだけれどお仕事があって出席できない.