マイナス×マイナス

メンヘラ人工知能エンジニアのブログ/ 博士(工学)

働き始めて半年たった

 季節も冬めいて参りました。私は感染性胃腸炎にかかったり、検査で肺に影が写ったり(その後異常なし)、風邪をひいたりと健康に恵まれていない昨今です。

■お仕事について

 統合失調症陰性症状のため、一時期は生ける屍と化し、布団から起きられない生活をしていた私も、音声認識ソフトを開発するエンジニアとして働き始めて、半年がたとうとしています。右も左もわからない大阪で半年間、暮らしてきました。この間、お給料に見合う成果をあげられたのかどうかは微妙な所です。音響モデルを高速化したり、エンジンのバグをちょっと取ったり、ノイズ除去をやったりしました。新ノイズ除去法が従来手法より上回っていればいいのですが、それがないとちょっと厳しい所かなというのが個人的な評価です。まあ、まだ半年ですし、上司の評価も悪くない(?)ような気がするのでまあまあ頑張っている方でしょうか。とりあえず、社長が契約更新を約束してくれたので、来年度の職は心配しなくてもよさそうです。

 来週明けにはノイズ除去法の結果がはっきりするはずです。どうもオーバーフィッティングしているようなので、回避法を試します。(こんな感じで雇用契約上お仕事については抽象的なことしかかけません。)

 そろそろ次のネタを考えなければならないかなと思います。候補はいくつかあります。

 わたしのスキルを円グラフにでも書くと、かなり尖った形をしているはずです。IT(と言うかパターン認識・信号処理)分野では先端技術の一つと言えると思います。が、つぶしが効きません。プログラミング能力では経験の分、同年齢のエンジニアを下回るでしょう。

 今は研究:開発= 7:3 ぐらいでやらせてもらっています。これは単に私がエンジンのソースコードを理解していないため、開発の支援ができないことが原因です。なので、私は論文を 調べて、特許に当たらないようにして、実験用プログラムを書いてパラメータ設定を行うのが仕事です。それを導入するかどうかを上の人が判断して、エンジン への組み込みは同僚がやってくれています。

 こういう、研究する人+実装する人という分業は多くの企業がとっているのかもしれません。どうなのかな?社会経験がないのでわかりません。しかし、私の勤める会社は小さいのでできれば将来的に全部自分でできるようになりたい所です。

 個人的な要望としてはもっと論文を読む時間を増やしたいですね。一人でできるリソースは限られています。あとは特許がほしいですね。

■病状と生活について

 基本的に問題なく生活できています。

 働き始める前は成果を出していけるかよりも、途中で陰性症状が再燃して働けなくなることの方を危険視していたので、仕事の成果について語れるのは十分すぎるのかもしれません。ここまで安定を維持てきているのは薬との相性が良かったお陰です。主にエビリファイの効果です。あとはお医者さんの力量に支えられています。前のお医者さんよりも大胆に薬を変えてくる印象です。お医者さんについていうなら、私の動悸について、抗不安薬ワイパックスメイラックスにしてもらってだいぶ楽になりました。

 その時その時に合わせて、薬を調節し、生活リズムを整え、十分に睡眠をとり、栄養にも気を配り再発しないように気をつけています。まあ、それでもするのが再発なのでしょう。気休め程度かも知れません。油断は禁物です。

 私のように、抗精神病薬によって、ほぼ問題無いぐらいに安定する統合失調症患者は半分ぐらいです。まあ、悪くない確率なんじゃないでしょうか?まだ、統合失調症患者が全員寛解できるようになるには時間がかかりそうですね。

 あとはお金ですね。お給料は十分すぎるぐらいもらっていますが、初社会人なので、生活するためにいろいろとお金がかかります。なんとか引っ越し費用のために借りた高金利のサラ金は完済することができそうです。貧乏研究員だったので、まだまだ奨学金との2重債務者です。基本的に生活するために必要なものはひと通りそろえたので、これからは借金を毎月、倍額ずつ返していこうと思います。結果的に数十万ぐらい違う計算になるはず。