マイナス×マイナス

メンヘラ人工知能エンジニアのブログ/ 博士(工学)

私の体調とオープン、クローズ問題

昨日は診察でした。それで、今週頭にはまただるさを感じた話をしました。今も気合いがはいらないですね。結局は天候のせいかもしれない、ということでお薬の変更はなしです。すでに結構な量の薬を飲んでいるので今の薬で、やや安定方向に向かうならそれが一番ですね。

スルピリドがきいているのかはわかりません。抗うつ薬抗精神病薬は効果を実感しにくいものです。長い目で見れば、私にとってルーランからエビリファイへの変薬は症状の波を安定方向へと確実に動かしました。離人感もほぼなくなりました。

ここで安定するならそれでもいいのですが、欲が出てくるもので、病前の状態に戻りたいと思ってしまいます。いまいち決め手にかけるのです。

ブレクスピプラゾールが認可されたら試してみたいところです。しかし、変薬はリスキーです。いまだってジプレキサを試してみるという選択肢もあるのです。ですがそこには踏み切れません。エビリファイへのスイッチは本当にうまくいったのです。

この間松本ハウスさんの「統合失調症がやって来た」を読みました。加賀谷さんのエビリファイへの変薬、アルバイトの失敗談には大いに感じるところがありました。あとがきで、彼は「病気への偏見がなくなることより、自分がどう生きるかが大切」と書いてあります。一理あるところで、偏見は大きく変えるのは至難の業だ。

当事者として、安定した生活を送っていく事が、偏見の払拭にに繋がっていけばいい。そのためには多くの当事者が病気をオープン(回りに知らせて)にしていく必要がある。

だが、そのためには少し偏見のハードルが下がる必要がある。契約社員であった人が病名を知らせた結果、解雇されたという話をきいた。私も、就職活動では隠していた。教授の紹介で入った会社では病気のはなしをした。先生の紹介なので騙すようなことをしたくなかったのです。入り口のハードルを下げることは必要だと思う。どうすればいいのか?病気でも働いていけることを示すしかない。

でも、現状、クローズ(病名を隠す)にしないと就職は難しい。クローズですら、療養していた履歴書の空白期間について、説明しなければならない。

精神疾患患者の戦いは地味である。症状とと戦う他に偏見と戦わなくてはならない。「精神病にかかった不幸と、この国に生まれたる不幸をあわせ持つ」という言葉があるけれど、せめてこの国に生まれたる不幸だけでも軽減したいのだ。

散文になってしまったな、