マイナス×マイナス

統合失調症な人工知能エンジニアのブログ/ 博士(工学)

学力低下とゆとり教育と学生の指導

 友人と学食で食事をした時に、ゆとり教育と学力低下に関する話題になりました。曰く、新しい研究室に配属されたB4の能力や態度に問題を感じる、基礎的な数学力が低下している、とのことでゆとり教育批判になったわけです。いわゆる、「最近の若者は…」議論ですね。私も年をとったものです。

 又聞きですけれど、基礎数学を担当している教員によると、数学力の低下はテストの点数として如実に現れているということです。私の所属している研究室は幸いにして学生に恵まれているようで、あまり学力低下の影響は感じません。

 学力の低下が直接にゆとり教育と関係があるのかどうかは分かりません。というのも、その年代の人が育った時代の社会情勢のようなものの影響の方が大きいのではないか、という根拠レスな見解があるからです。長い経済の停滞に努力の無為さを見て、少し手を伸ばせば欲求が満たされる環境に育てば、仕方ないことではないでしょうか。教育システムの問題というよりは、希望を与えるシステムがないためではないではないのかと思うわけです。教育システムの問題にしても、ある単元を教えるか否かのような単純な話ではないでしょう。
 
 さて、研究室に所属している学生の教育という面では、基礎学力の問題よりは下級生と上級学生の間のコミュニケーションのほうが大きな問題だと思っています。実際、ここに失敗した苦い経験もあり、尚更そうおもうのです。未熟ながら指導する立場としては、信頼間の構築に配慮しているつもりです。教わる側の問題よりは、教える難しさを感じます。

結城浩さんの「教えるときの心がけ」もどうぞ。ここまでいけるのははるかに先のことでしょうね。